猫になった僕
だあれもいない。
きょうちゃんのお部屋、ナベさんのお部屋、和美さんのお部屋。
やっぱり誰もいない。
廊下をお掃除しているカツさんにも、しばさんにも僕は見えないみたい。
とっても淋しい。
いつもだったらみんなが僕に声をかけてくれるのに。
淋しくて僕はうつむいてとぼとぼ歩く。
長い廊下をとぼとぼ歩く。
廊下はいつもピカピカだよ。
猫になった僕の顔がぼんやり映るくらいに。
僕は猫になった僕の姿をぼんやり見ながら、とぼとぼ廊下を歩く。
どこに行ったらいいのかわからなくなった僕は、ピカピカの廊下をとぼとぼ歩く。
その時ピンポーンってナースコールの音が、氷みたいにピカピカの廊下に響いた。
いつもは聞き慣れたピンポーンに僕はちょっとびっくりして顔を上げた。
顔を上げた僕はピンポーンの音よりももっともっとびっくりしてしまった。
きょうちゃんのお部屋、ナベさんのお部屋、和美さんのお部屋。
やっぱり誰もいない。
廊下をお掃除しているカツさんにも、しばさんにも僕は見えないみたい。
とっても淋しい。
いつもだったらみんなが僕に声をかけてくれるのに。
淋しくて僕はうつむいてとぼとぼ歩く。
長い廊下をとぼとぼ歩く。
廊下はいつもピカピカだよ。
猫になった僕の顔がぼんやり映るくらいに。
僕は猫になった僕の姿をぼんやり見ながら、とぼとぼ廊下を歩く。
どこに行ったらいいのかわからなくなった僕は、ピカピカの廊下をとぼとぼ歩く。
その時ピンポーンってナースコールの音が、氷みたいにピカピカの廊下に響いた。
いつもは聞き慣れたピンポーンに僕はちょっとびっくりして顔を上げた。
顔を上げた僕はピンポーンの音よりももっともっとびっくりしてしまった。