猫になった僕
「うん!まあ忍者の分身の術でもいいや、そうそう、分身して変身したと思えば逆説的には実はそれが意外と真理に近かったりもするな、うん。」

三毛猫さんは一人で納得してしまった。

「うーん、つまり・・そうだな、たとえばあのきれいな黒猫は和美さんだよ、それからあの灰色のしま猫は達也君、それから・・・。」

「えーっ黒猫さんが和美さんで、しま猫さんがたっちゃんなの!そうなの!そう言うことなの。」

僕は飛び上がるほどびっくりしてしまった。
和美さんは僕よりちょっと年上の黒いくて長い髪がき
れいな優しいお姉さん。

とても優しくて、いつも僕にほほえみかけてくれる。
たっちゃんは、僕よりちょっと年下だけど、僕より年上みたいにお話しして、車椅子ですごいスピードで走り回ってる元気な男の子のことだ。

「やっとわかってくれたかい、そうだねヒロ君にはそうやって説明した方がわかりやすかったよねきっと。」

「もっとも僕だって最初は何がなんだかよくわからなかったんだけどね。」

「僕はね、やすさんに何がどうなってるのか教えてもらったんだ。」

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