LASTLOVE

「そうなんだ‥」

「あたし気付いたの‥。彼は素でいないって‥。夢さんなら春が夢中で恋してるときがわかるんだろなって‥。」

「そんなことないよ。春はあたしをフッて奈緒さんとこ行ったんだもん。」

奈緒は寂しそうな顔をした。

「うぅん。それでも‥違う‥」

「あたし‥確かに少しだけかぶったことはあったかもしれない。春はいつかヨリを戻したいって言ったこともある。」

「夢さんは戻りたいって思わなかった？」

「最初は思ってた。ケド今は絶対嫌。」

「なんで？」

「あんな人もぉ無理‥。」

あたしの頭には昨日のことが渦巻いていた。