LASTLOVE
「…ということよ?」

あたし達は、無言のまま、各ペアごとに準備をし軽く挨拶すると解散した。

最後の美月と春のあたし達を見る目…羨ましいとか、そういうレベルじゃなくて怨むような視線だった。

怖くてあたしは俯いたまま政樹にしがみついてその場を後にした。

―――………

「怖かった…。あの視線…。」

「何するかわからないぞ。絶対俺から離れないように!」

「うん…。」

「で、この赤いリングは何を意味してるんだ?」

「くっつけてみる?」

あたし達は、くっつけたり、キスしたり、はめ変えたりしてみたが、何の変化もなかった。
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