LASTLOVE
「助かった!すぐ、行こう!」

「ああ!」

駆け出してすぐ、再びバラバラと音が聞こえてきた。
「やだ!行っちゃう!」

無情にも、飛行機は再び空へと舞い上がり飛びはじめた。

「待って―!」

飛行機は、あっという間に、赤紫の空に吸い込まれ、見えなくなってしまった。
「最悪…!」

あたしは嘆いて地面に突っ伏した。

「なぁ…?あれって、もしかして…救助されたのか?」

「え?」

「奈緒と、翔…あいつらはヒントを得ていた。もしかして、救助されたんじゃないか?」

「有り得る…。」

だとしたら、残ったのは3人。
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