LASTLOVE
今更、奈緒と翔を探しに行く気にはならないし、一瞬で去って行ったのを考えるとそれしか考えられない。だとしたら、最悪だ。

「ははは…。この島に…3人か…。」

「絶対こんな島からは出てやる。もうすぐ、残りは24時間になる。寝てなんかいられないわ…!」

「ああ。やるしかないな…。」

その時、再び激しい揺れが起こった。木々が揺れ海水が、ふくらはぎ近くまでなだれ込んで来た。

「きゃあ!政樹!」

「掴まって!」

揺れがおさまると、水は少し引いたものの、明らかに土地を侵食していた。

「この島…。海に沈むんだな…。」
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