LASTLOVE
こんな状況だけど日焼けしたくないし、すっぴんは嫌だった。

髪は高くしばるとクリップで留めた。

ガサガサ…

(えっ…?)

ビックリして振り返ると美月がいた。

「あ…おはよう…。」

「おはよう。」

かなり気まずい。

「…政樹…相変わらず優しくて変わらないね。」

ズキッとした。

(ヤダ…呼び捨てにしないでよ…。何なの?)

あたしが無言でいたからか美月は焦った。

「いや、昨日あたしのこと心配してくれたからさ。仲良くやってるの?」

「うん。」

「あたしと政樹は、イマイチ性格合わなかったみたいなのよね。」
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