LASTLOVE
あたしは春を叩いた。
でも、ドアに押し付けられ、両手を拘束され動けなくなった。

「んっ…!!」

長い間キスしていた…。

春が唇を離しても唇の感触があたしから消えなかった。

「ひどい。」

「いつまでも俺のものでいてくれるんじゃなかったの?」

服に手を入れ、胸を触ってくる。

「嫌っ!!あたし政樹が好きなの!!貴方なんて嫌い!!やめて!!」

春はもう一度短くキスしてくると手を離した。
悲しそうな瞳…

「自業自得よばかっ!」

あたしは玄関に指輪を投げ入れると足速に部屋を立ち去った。

「夢!!」
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