LASTLOVE
「…したけど…私、指輪持ってたなんて納得行かない…」

あたし達は黙りこくった。

「夢さんごめんね。あたし翔のとこ戻る。」

そう言うと美月さんは去っていった。

あたしは政樹に寄り添った。

「さっきはごめんね…?」

「いや…俺も怒ってごめんな。」


「美月さん大丈夫かな?」

「かなり参ってたみたいだけど…夢一人で浜辺にいたの…?」


「…うぅん…春といた。」

「何話してたの?何もされてない?」


「…肩抱かれた。あたし泣いてたから逃げられなかった…。」

政樹はショックそうな顔をした。
けど…

「俺が泣かしたのが悪かったんだよな…。」
< 57 / 191 >

この作品をシェア

pagetop