LASTLOVE
「夢…」

政樹がいなくなると、ふいに春が話し掛けてきた。

「ん?」

「昨日はごめんな…。俺、どうかしてたわ。」

一瞬であたしは酔いが醒めた。

「もぉいいよ。ダケド二度とあたしに触らないで。」

あたしは春の顔も見ずにキツく告げた。

「…わかった。」

あたしはそれから春の顔は見なかった。なんでかわからないけど、泣き出してしまいそうだったから…。

昨日のこと。まだ頭で整理出来ていない‥

政樹が帰ってくると箱を置いた。
奈緒の演説が「それがあのリングです!!」で幕を閉じた。
酔い過ぎの奈緒を翔が心配そうに抱き寄せた。

6人で改めてリングを見た。
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