LASTLOVE
リング以外には何も入っていない。
何か手紙や注意書きみたいなものもない。

箱だってなんの変哲もないただの箱だ。

「これが何なのかなぁ?」
あたしは呟いた。
すぐに奈緒が答える。

「あたしが思うに、これはカップル同士で付けるんじゃない?」

奈緒の言葉に美月が露骨に嫌そうな顔をした。

「この6人で本当に結ばれた2人がペアを付けるの。けどストーンの意味はわからないわ。」

皆リングを火にかざして見たが意味はわからなかった。

バーベキューの食材もカレーも食べ尽くすと、アルコールやソフトドリンク、食糧を分担した。

遅くなるからと花火はまた次のミーティングの時にやることになり今日は解散した。
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