生きて。笑いたい。







「………………神田さんホントに?」


「………………」


「ホントに嫌いなの?」


「大っ嫌い。あんなやつ。」






嫌い。超嫌い。







『アンタなんか大っ嫌い!!。』


『…友姫……ごめん』


『嫌い!。嫌い!。もう正樹なんか大っ嫌い!!!。』








――――ズキッ






「痛っ…………!!」



「神田さん!?」



「痛い…………」



「大丈夫!?心臓痛いの!?」








っそうだけど…………






違う。




あたし。今は胸より頭が痛い…………







割れちゃうんじゃないかってくらいの苦痛が、あたしの頭を襲った












そして、一瞬だけ




吉濱が大好きって。叫びたくなった








でもそれはホントに一瞬だったから…………。






その想いが一瞬蘇った事も、気付かなかった











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