生きて。笑いたい。







「神田…」


「………………」


「………神田…」


「来ないでよ…」






あたしは吉濱の顔を見ない様に俯いた






でもどんどん人影が近付いてくる………










――――ズキッッ……




「ゃ………っ………」





っ痛い…!………






「神田…」


「来ないで……!…」


「………」





それでもあたしの前まできた吉濱の足。





その足が近付くにつれて頭の痛みは増していって………







「………神田…?」


「………さ、触らないで………!」



「…………どうして…?…」



「ヤダ…嫌だ……!」



ずっと拒否っていたけど、


吉濱の手が。結局あたしの頭に触れた。












――――ズキンッ!!―――










「や………止めて……!」








近付くに居るだけでもあんなに痛かったんだ。







触られたら。どれだけの痛みが来るのか何て嫌でも分かった










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