生きて。笑いたい。









まるで。頭を何かで殴られたよう………………








………痛い…。







只でさえ心臓が痛いのに、…頭まで痛くなるなんて







あまりの衝撃に。あたしは後ずさりをした







「……………っ…」


「………神田…」





離れたのに。また近付いてこようとする………





だから嫌いなんだ。吉濱は。











「来ないで!!!」


「………神田」



「っ止め…て……よ……!」







あたしの名前を。呼ばないで…













………近寄らないで。






あたしに触れないで










あたしが望んでるのは吉濱なんかじゃない………









また手を伸ばしてきた吉濱







反射的に見てしまったその瞳は。明るすぎる光を宿していた







………………嫌だ








あの光が……なんだか嫌だ………………








何だか







前にもアレを見たことがある気がした













――――………………あの光は




怖いよ………………













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