生きて。笑いたい。





あたしは耐えきれなくて、目をギュッと閉じた






………………






でも吉濱は。あたしに触れて来なかった





?と思って恐る恐る目を開けると、吉濱はあたしの前で俯いて立っていた






微妙なこの距離でも、頭が痛くてしょうがない………






「なぁ………神田…」



「………………」



「俺………どうすりゃいいの?俺は、俺は………………」






震えている吉濱は、顔を上げて、弱々しい顔で呟いた。









「俺。お前が好きだ………………」



「………………」



「いままで伝えたこと無かった………こんな俺は。神田を好きになんかなっちゃいけないと思ってたから………」



「………………」



「っ一回諦めようとした……!…でも、やっぱり俺はお前を好きすぎちゃうんだよ………」



「……………っ…」


「ごめん。顔なんか関係ない………俺は、神田友姫の全部が大好き。」



「…………ゃ…め…」



「大好き。神田」





あたしの身体に、温もりが伝わった





それは吉濱があたしを抱き締めたから








――――『愛しい』そう感じただなんて


あたしは、信じたくなかった











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