生きて。笑いたい。


しばらくして、石田さんも見ていたから吉濱はあたしを離そうとした






「………っ嫌…!……」



「………」



「離れたく、………ない………」








忘れてたなんてあり得ない。





さっきまでこの気持ち、何一つ覚えて無かったんだよ………?








そう思うと、思わずギュッと。抱き付く力を強めた








「………神田…」



「………………」



「…超好き。」





吉濱は。あたしを強く抱き締め返した









『好き』だなんて。




「………………っ」





……あたしには。嬉しすぎる…







好き。吉濱が。










「………………っ吉濱…。」



「ん?…」



「…………………っ大好き…!……………」






初めて勇気を出して言った。あたしの告白













もう。何かを諦めたくなくて







生きる事も。この感情も。お母さんの事も







全部勝手に終わらせてたのは、あたしだ









だからまた始めたい





終わりを通して始まりが来るのなら。







終わらせたあたしにも。始まりは来るのでしょう………………?










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