生きて。笑いたい。
「っ神田………。ごめんな…?」
神田は何も言わずに、俺を力強い瞳で見つめてる
………どれくらい。俺は君を見失ってる?
何度も何度も。昔の俺は君を探していたんだ。
……ここにいる神田を探したって、見つかるわけ無いのに…
でも、気付かなかったんだ
だって自分ですら。俺は見えてなかった
「……………っ……」
だから。
今。見つけた君をみると涙が出てくる
「……っやっと。見つけた…」
やっと。やっと。
俺は見つけた。
神田の事も。友姫の事も。正樹の事も。
この感情も
「…神田…………」
「……………っ…」
だから。もう一度伝えていいか?
「好き」
「…っ………うん…」
「好き。好き。…好きだ。」
「…………っ…」
ただ、好きだ。
その想いを伝えると、友姫は涙を流した
綺麗な涙が、何かを吹っ切ったかのように神田の頬を流れる