生きて。笑いたい。





今までの努力は何だったんだってくらい、




吉濱はあたしを嫌ってくれなかった







たった一人だけで、




あたしなんかを見ていてくれた












『ねぇ!友達になろ?』




『……………』



『ちょっと~!何か喋ってよ~!』








初めの頃には、沢山の人が話し掛けてくれた








でも何も言わないあたしを見て。次々に離れていった






相手がしつこい時には、とことん冷たい言葉を言い返した







やっぱり、すぐにあたしから離れていった。









…………皆、あたしと何も言わなくなったけど…










なんとなく。分かっていた。







『嫌われてる』って事は








あたしが言った冷たい言葉を。皆に言いふらして、



あたしは酷い人。と、






目で、視線で、


そう言われてるのは良く分かっていた










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