生きて。笑いたい。
綺麗事は好き。
あたしを綺麗にしてくれるから
悲劇のヒロインにだってなりたい、
皆が見てくれる程の悲劇が、あたしには起きてるんだもん
「…………っ…」
どうして?
どうしてあたし、今まで堪えてきたの?
…皆の為に?他人の為に?
やりたい事全部、諦めてきたの?
「…吉濱は。……いいよね………」
「………え?」
「やりたい事、何でも出来てさ?」
どうせなら。もっと自由に生きれば良かった
やりたい事ちゃんと、やればよかった
「………吉濱が羨ましい…っ」
「………………」
「何でそんな自由に生きられんの……!?…何でこんなにあたしは独りなの…………?…っ…」
「……………」
――――グイッ
何で?と聞いた途端、あたしは吉濱に突き放された。
「…………俺に、聞くなよ………」
「………………」
「俺とお前。自分の考えで人生生きたんだ。」
「……………っ…」
「人を羨むなよ………自己責任だろ?」
そう言って、怒った様子で病室を出ていってしまった
………………
「………」
シーンと。静まり返る病室。
あたしは、また。一人で涙を耐えていた
結局自分で、この涙を耐える。って決めたんだ。