生きて。笑いたい。






何だか分かんねぇけど








俺は。もう一度。





誰かをを守りたくなったんだ





「…よしっ。行ったな………」



「っ………はぁっ…。お前……なんで俺を………」



「………ごめんなさい。」



「………え?」



「突然殴って、ごめんなさい。」



「…………何言ってんだよ…普通俺が謝んだろ………。」



「駄目。俺が悪い。ごめんなさい。」







俺は男に頭を下げた。






誰かを守りたかったのに、


誰かを傷付けた俺を、俺は許せなかった






「………もう。いい…」



「……………。」



「何か自分が情けねぇよ………ホント、悪かったな…」







そう言って、男は路地裏から出ていってしまった。






若干フラフラしてたけど、もう痛みも引いてきただろうと思って男をそのまま帰した。








走ってきたからしばらくそこで休んで。俺らも路地裏から出た。







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