生きて。笑いたい。







「よしっ…。直人ん家行こうぜ?」



「あぁ………陸…。何か変わったな……」



「何が?」



「何か雰囲気が柔らかくなった………」


「前はどんなんだったわけ?」



「ちょっとピリピリしてた。」







ピリピリ………?






マジでそんな雰囲気だったのかよ……。






少しだけガッカリなんだけど、今は柔らかいからいいか………。





ちまちま会話をしながらも、直人の家にたどり着いた







「俺の部屋で待ってて?飲み物持ってくから。」



「了解ー。」







階段を上がって部屋に入り、床に座って直人を待った。





でも棚の上に写真を見つけたから、俺はその棚に近づいた。






写真を手に取って、じっと見つめる




――――ガチャ。






すると、直人が飲み物と一緒に入ってきた





「はい。…って…、何見てんの?」



「…………これ…」



直人は俺の手元を覗き込む。






「あぁ…。懐かしいだろ。って………お前覚えてねぇんだっけか……。前来たとき言ってたもんな…………」



「……………。」



「確か………小2の時だっけか…?」







いや、………この写真は…確か………









「小3の夏だろ?。小2の時は俺もっと髪長ぇし。」



「あ。そっか!………っえ…?」



「……ホント懐かしいな…。」



「…お前………………覚えてんのか…?」




「あぁ。俺が直人の家に泊まりに来たときのだろ?」






…………覚えてるよ…







ちゃんと…………







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