生きて。笑いたい。
記憶を取り戻すまで、俺は直人や色んな人との思い出が曖昧だった。
この写真も。全く覚えて無かった………
「…この時さ~」
「…ぐすっ……うん。」
「俺。お前が友達で居てくれるかすっげぇ不安だった。」
泊まりに言った夜、
俺は直人に病気の事を全部話した。
いつかフっと死んでしまう俺と、
まだ友達で居てくれるのか
…分かんなくて。…怖くて。
「………ばぁか。」
「は?」
「俺が正樹から離れる訳ねぇだろっ。」
「…………それ…」
「俺がそん時。お前に言った言葉!」
直人は涙を拭いて、ニカッと笑った
…そうだよ。
お前はキッパリと
そう言ってくれたんだよな。
「今さら何だけどさ…………」
「ん?」
「俺が友達で………ホントに良かったか?………」
あの頃はあぁ言ってくれたけど………
今。直人は本当に後悔してねぇのか?
俺が友達で、ホントに良かったのか?