生きて。笑いたい。






堪えたのに出てしまった一滴の涙は、あまりにも暖かかった。









「俺がどうしたいかは、俺が決める!!」





「………あぁ」





「…俺が辛くなるとか、そんなん考えんなよ。俺の幸せは俺んだ!。お前に心配される筋合いねぇ!!」









そうだ………







コイツは。軽はずみな事をポンポン言うような奴じゃない………






別に俺が可哀想とか…同情だとか………






そんな理由で人と一緒に居れる程。コイツはお人好しじゃない…………








「お前が病気なのは悲しいけど………。」




「………」





「『悲しい』で、そんな思い結局終りだ。」





「…………そうだな…」









コイツは自分だけ考えてる。








自分のしたいようにしてるだけ。







コイツは俺と一緒に居たいからここに居る。









今。笑いたいから笑ってやがる…………










< 207 / 316 >

この作品をシェア

pagetop