生きて。笑いたい。
何もできなかった。
自分独りでは、何もできない。
なのに。孤独感があたしを包んだ。
それで強がった。
孤独感に守られながら、強がってた。
でも正樹と出会ったあの木の下で。あたしは弱さを見せた
強がらず、正樹をひたすら信じていた。
だけど、消えてしまった記憶によって。あたしを包む孤独感はあたしの殻になった。
それだけが唯一の仲間だったから。
『あたしを分かってくれる。』
あたしは孤独感に、
甘えていた。