生きて。笑いたい。
――ザアアアアア…
雨はどんどん勢いを増していって、あたしの身体は急激に冷えていった。
………寒すぎて身体が震える。
でも。今は一人になりたい…………
山本はあたしの顔を除き込んで、不愉快そうな顔で言った。
「………寒ぃからとっとと戻んぞ。」
「イヤだ。」
「何でだよ………。」
「…あたし……一人になりたい……。」
「…………………。」
「もう。自分が何なのか良く分からないよ………」
あたしは何をしたいんだろう
「どうでもいいけど俺は帰るぞ。」
「…………………」
溜め息を着いて、山本は早足であたしから離れると。病院へと入って行った。
久しぶりに独りぼっちだ………
――ザアアアアア………
降っている雨を見上げて、頬を伝った水滴を拭った。
雨なのか涙なのかなんて分かんない。
ただ寂しい…………………
「………………ぅぅ~…」
一人は寂しいよ………