生きて。笑いたい。
だけどアイツはモテる。
男子が集まれば、毎回アイツの話だった。
「神田友姫いいよなぁ………」
「でも遠い存在だよな………流石に話したこともないのに告白なんてしても意味ねぇし。」
「…………へぇ」
何がいいんだ。
笑いもしない、人形みたいな奴なんて嫌いだ。
まぁ…確かに顔はいいけど…………
チラッと一人で本を読んでるアイツを見てみる。
いつもホントに一人だな…………、
って、ん? そういえば陸居ねぇな…………
周りを見たら少し離れた所に陸が居たから、こっちに呼ぼうとした。
でも何だか神田を見て切ない顔をしていたから、声を掛けるのを止めた
「………?…」
「…………………」
何してんだかアイツ…………。
「あっ………!…」
「あ?」
喋ってた奴等が突然小さく声を上げた
視線をたどって見たら、俺のすぐ足元にプリントが落ちていた。
誰のだよ…………
俺は反射的に拾って、少し周りを見渡した。
すると、大嫌いなアイツと目が合った。