生きて。笑いたい。
「……分かってないのは…吉濱の方でしょ………?」
何も知らないくせに。
「は?何言ってんだお前…。」
「…何にも分かってない!!」
「それはお前だろ!心臓病の辛さがお前に分かんのかよ!!」
「分かるよ!!!」
誰よりも、
この病気の恐怖を知っている。
どんなことよりも、
悲しくて。
苦しくて。
惨めに感じて……。
「…心臓病がどんなに辛いか、アンタが知ってる訳がない。」
「…………。」
「…いつも不安で、周りにバレないように…毎日。毎日毎日……必死になって突き放してっ…」
あたしが居なくなっても気にならないようにずっと考えて。
一人で居ることを望んで、一人で戦ってきて。
「…………もう…、全部怖いよ…」
「…神田。」
「何でアンタはあたしより幸せなの?」
「…………。」
「何で吉濱に出来て、あたしに出来ないの?」
「…………。」
「何で……。あたしの心臓はこんなに痛いの?」
そこまでいったら、もう立てなくなってた。
泣いたり叫んだり…
今日は負担を掛けすぎた…………
「…ぅ………っ!」
「神田!!」
痛い。
こんなにも痛い。
この痛みを、
吉濱はホントに感じてるの?