生きて。笑いたい。






俺は缶を持って、その場で立ち尽くした












直人がコーヒーを残したことは無い。










ましてや開けもせずに落としていくなんて、あり得ない。

















――――ザアアアアアッ………














「…………正樹?」





「………直人…」











直人が玄関から俺の方に走ってきて。





2mぐらいの所で止まった










そこで俺の持ってる缶をジッと見つめる


















直人。














俺達、今、どうなってるんだ?











もし友姫とお前が、本当はここで何かしてたんだとしてさ…………















どうしてわざわざウソをついた?、











何かやましいことがあったのかよ…?











「…………違うんだよな…?」







「…………」









「これ、お前のじゃ、無いんだよな?」












どうして、黙ってんだ











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