生きて。笑いたい。
俺もこの間オマエの前で泣いちまったけどよ…………
今泣くのはおかしいだろ
俺だったら絶対に泣けない。
…………俺らは恋のライバルなんだからな?
弱気になってられねぇだろ
――――ザアアアアアッ………
「…………ずずっ…」
正樹は泣きながら鼻をすすってる
情けねぇ奴だな
「……………ふぅ………」
にしても寒い…………
ため息で吐いた息が、白く空へと消えていく
――――ビュウウ………
…………寒すぎねぇ?
今夜は雪でもふるんだろうか…
「………くしゅんっ…!…」
「……………………」
正樹。
早く泣き止めよ。
俺は正樹に近づいて、頭を軽く撫でた
「………泣くな」
「……っ………………」
「これ以上泣いたら、神田を襲ってやる。」
そう言ったら、無言で泣き止んだ
馬鹿なくらい、素直な奴だ。
そんなお前が、俺は羨ましかった