生きて。笑いたい。



















俺は廊下のイスに座り込んだ
















顔を下に俯かせて、







込み上げてくる涙を、堪えもせず、床へと無抵抗に落とした。
















「………………っぅ…」

























意地も…、プライドも…。今はどうでもいい………。




















もう。泣くしか無かった…………。





















……俺って……………



こんなに弱かったっけ…?……
















……いつまで経っても…震えが止まらねぇよ………。






















涙が、信じられないくらい溢れてくる














――――ポタポタっ…………



















「はっ…………」















笑えるよな…………。
















正樹が居なくなるって想像しただけで、


















こんなにも。怖くなってる自分が居る……………………。










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