生きて。笑いたい。
「……何で泣いてんの?」
「……っ!」
最悪だ…。
こんなタイミングで泣いてるとこ見られるなんて。
「なぁ。何で?」
「……………っ」
「……神田?」
「……ぅっ……!」
あたしは死ぬって言ったら。
吉濱はどんな反応をするんだろう。
…誰も分かってくれないこの痛みを、少しでも分かってくれるんだろうか。
可能性はある。
でも、言えないんだ。
「…………うっ。」
言わない事が、吉濱の為だから。
「……神田…」
吉濱は関係ないのに、あたしのせいで巻き込む訳にはいかなかった。
だから流れてくる涙を止めたい。
止めたい。
止めたい。
その時に、あたしは心臓の叫びが聞こえた。
途端に、全身に寒気が走る。
「…あ………うぁ…!!」
「神田!?」
どうしよう。
どうしよう。
苦しい…!!
あたしはその場にしゃがみこんだ。
痛くて痛くて、立ってなんかいられなかった。