生きて。笑いたい。






「…………!」






そうだ。








……この涙は、あの時と同じだ…








――『……っ行かないで…!』





保健室で感じた。あの気持ち。





……好きな人が…吉濱が居なくなる…凄く凄く怖い感情。





それは。思い出した記憶と似ていて。






『ごめん……、友姫』



好きな人が消えてしまう思い出だった。







そして、今流れている涙と保健室での涙。




それはどちらも同じ涙で…







「………………」









………………そう。








あたしは…。『その人』が好きだったんです…










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