生きて。笑いたい。
「…吉濱は。あたしの傍に居ていいのかな…?」
あんなにあたしの隣に居座って……
って、違うか……
…………あたしが吉濱の傍に居るんだ
「……なーにしてんだか…」
誰も好きにならないとか、もう吉濱に近寄らないとか…
それって。変な思い込みじゃないのかな…
…………だって。あたしが勝手にそう感じてるだけじゃないの?
吉濱の傍にあたしは居る…。
っなんて。
そんなの。あたしの勝手な思い込みだ。
あたしが傍に居るって思っているだけで。吉濱にとっては当たり前の行動なのかもしれないじゃん
……吉濱にとって。あたしなんてただのクラスメートな訳で…
あたしは独りで勘違いしてたんだよ…
「……陸…ねぇ……」
だいたい名前ですら呼んだ事ないのに。そんな特別な立ち位置につけるわけが無い……
――ザアアアア……
「……………ふぅ………」
事実上。吉濱はあたしを追い掛けてこないもん
…………追い掛けて、こないんだもん……
……それとも。こんな雨だから屋上なんてあり得ないと思ってるとか…?
「…それは無いよ……」
期待したんだ……
あたしは。
絶対に。来てくれるのを