生きて。笑いたい。

「…………っ…!」



……絶対。絶対。
あたしの隣に来てくれるって。








悲しい時は。あたしに光を当ててくれるんだって。



…思ってたんだ









でも。それは本当にそう思ってただけで…



それは本当に…あたしの独りよがりな願い事で







「……来て…。くれない…んだ…」




『……っ行かないで…!』




…お願い。行かないで…!




何処にも置いていかないで…!




あたしを。ちゃんと見つけて……!



『ごめん……友姫……』




――ドクンッ……―。





「……っ」





苦しまないで……!!




「……………正喜…。吉濱……。」





二人とも。



行かないで…!








あたしの前から居なくならないでよ…!




『早く教室戻ってよ!!もう顔も見たくない!』


『…………そっか…。悪かった…』




あたしのせいで。
…傷付かないでよ…




「…駄目……嫌だ…!嫌だよ…っ!!」

誰かが居なくなるなんて嫌だ!!。




あんなに苦しい気持ちは。 もう味わいたくない……






「…………あ……」

そう、か…………










……あたし。誰かが傷付くのが嫌なんじゃない…






自分が傷付くのが。怖いんだ…








「………いや………………違う…何かが……、違う…!!…。」



違う……。違う……!!。


そんなわけない……



だって。石田さんがあんなに苦しんでたのを思い出すだけで。少し発作が出てくる。








胸がヤケに反応して。興奮状態になってしまう…………





「はっ……、は。っはー…!…」


息が苦しい……

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