生きて。笑いたい。
「あらっ。神田さん!?大丈夫!?」
「大丈夫です!。ちょっと発作起こしちゃって…。」
「そう…。でも無理しないで休んで?。」
「いえ!薬飲んだら戻ります!ありがとうございます。」
薬っていうのは、発作が起きたときにそれを治めるために飲むやつ。
自分でも持ってるんだけど、学校の水道とかで飲むわけにはいかないから…。
「ふぅ…………」
カプセルをゴクッと呑み込んで、深い溜め息をつく。
……吉濱。変な噂たてたりしてないかな…。
あたしこの学校に友達居ないから。皆スグに信じちゃうし…。
もしも病気って感ずかれたら何て言えばいいんだろ…。
体調が悪くなったって言えばいいかな…?
「あ!そろそろ予鈴なっちゃう…。じゃ、ありがとう先生!」
手短にお礼を言いカバンを持って、さっき来た道を戻った。
「ガラガラッ…―!。」
「あれ、神田。今日は遅いな?。」
「あ…はい、すいません。」
「まぁいい、早く席つけ~。」
はい。と返事をして自分の席まで歩き出すと、色んな声が聞こえてくる。
「……寝坊かな~。」
「……ね~珍しー」
あ、そっか…。
あたしカバン持ってたから今学校来たと思われてんだ…。
良かった…………
ほっとしながら、真ん中の一番後ろの席に座る。
隣は人数の割合によって居ない。
だから一人になりたいあたしには最高の席だった。