生きて。笑いたい。






――――ガラガラッ





「神田っ!遅いぞ!!」



「…すみません」



「早く席に着け!」





あたしは小さく返事して。俯きながら席についた






「………………」






皆、見てる………………





やっぱり。昨日の事……?




あたしの記憶が無いって事……






あぁ…………。


『皆』じゃないや






あたしはチラッと、二個隣にいる吉濱を見た。





その瞳は…………もうあたしを映すことは無いの?






キュッ………………





胸が痛いよ………………







助けて。



正樹………………





< 90 / 316 >

この作品をシェア

pagetop