生きて。笑いたい。






「…………っ……!」



「神田さん……」



「……あたしっ……全部怖いの……!…一人で居ることも、皆と居ることも………」





不安で不安で…、………どれだけあたしはこの恐怖に耐えなきゃいけないんだろう






そんな自分が情けなくて、




考えるのを止めようとしても…いつの間にか始めてしまう………








そんな悲しみを。あなたは憧れとして見れるの?









「………ぁっ……!」



「……?」



「っぁぁ、あ……!うっ…!!…」



「どうしたの?!」




――――ヤバイ……




また発作が……





――――ドクンッ…!





「ぁ…………」






――――ドクンッ……!!ドクンッ…






「あ…………」






…………大好きで。愛しくて、




大切なあなたは……


私を見つけてくれたんだよね







「……っ……」






ありがとう。吉濱。












あなたに会えて、よかった――――







――――ドクンッ……!!






「い…たい………!!」



「神田さん!!」



「薬…………」






この時一瞬だけ石田さんと目があった。






…………ああ。そっかぁ…………








石田さんのめが綺麗だったのは。








吉濱に似ている。暗黒の目だったからだ……………………










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