君とあたしと…彼。
「煙草切れたから買って来る」



と昴が立ち上がった。


「あたしも行く!」

「…ここにいたほうが」



と昴はゆうへと視線を移したが、
ゆうはすんなり「行け」と答えた。



「じゃ行ってきま~す」



昴の横に並び、
近くのコンビニまで向かう。



「昴は彼女いないの?」



沈黙が苦しく、話を振った。



「いないっすよ?」

「作りなよ」

「俺…好きな人いるっすもん」

「そうなの!?同じ学校??」

「他校…彼氏持ち」

「あ…そうなんだ」



余計に沈黙してしまった。


< 102 / 209 >

この作品をシェア

pagetop