君とあたしと…彼。
「…キス…された」

「ん…」



ゆうは知ってたかのように
返事を返した。



「…ゆう?」

「知ってたよ…昴の気持ちも」

「え…」

「あいつの目…態度でな」



優しい瞳で話し始めたゆう。



「キスも見てた」

「う、そ」

「止めないで悪かった」

「……それでいいの?」

「試してみたかったんだ」

「何を?」

「有紗…全てを」



優しい瞳の裏に見える…
悲しそうな瞳と…涙。


< 108 / 209 >

この作品をシェア

pagetop