君とあたしと…彼。
だから今日という日を
思い出にしなきゃ。



「ほら…」

「ありがと」


イチゴが入ったクレープ。


ゆうはダルそうに
隣に腰掛け、
頬張るあたしを見つめる。



「あれ?食べないの?」

「甘いもんは苦手だ」

「そうだったね」



あたしは笑って、
意地悪くゆうにクレープを差し出すと、



「いらねぇから」


と不機嫌ぽく拒否られた。



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