君とあたしと…彼。
顔だけドアのほうへ向けると
明るい光が差し込んでいる…。


その中に誰か…いる…??



「優波…」

「…姉貴」


…姉貴!?
う、うそっ!!?


あたしは急いで、布団に包まった。



「何?彼女?」

「関係ねぇだろ」

「お取り込み中ごめんね」

「…なんだよ?」


あきらかに不機嫌なゆうの声。


そして綺麗な、
お姉さんの声を、
あたしは布団の中で静かに聞く。




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