君とあたしと…彼。
見惚れていると、


「ねぇ、名前は?」


と睨まれ…
あたしは勢いよく答えた。



「あ、有紗です!」

「有紗ちゃん…よろしくね?」


と頭を撫でられた。



「優波、優しくしてやんのよ」

「…いいから、出て行けって」

「はいはい、じゃね?有紗ちゃん」

「ま、また…」



嵐のように去ったお姉さん。

未だに心臓のドキドキが…。



「ごめん…有紗」

「う、ううん」



こんな後に行為をするわけにもいかず
あたしは乱れた服を直し、
ベッドに座りなおした。



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