君とあたしと…彼。
レジを通し、
ゆうの家へと向かう途中…。



「有紗」


と呼び止められた。



「ん?」

「用事思い出した…」

「え?…」

「すぐ戻るから、先戻ってろ」



そう言ってゆうは鍵を渡し、
来た道をスタスタと戻った。



「もうっ!…」



両手には材料いっぱいの袋…。


あたしは仕方なく
ゆうの家に向かうことにした。



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