君とあたしと…彼。
―数十分後―


「お待たせ~」

「おっ!旨そうじゃん」

「料理は出来るんだから」

「珍しいじゃん?」

「…バカ」



こんな言い合いでさえ、
今のあたしにとっては
凄く幸せに思える。



「どう?美味しい…?」

「うまい、うまい」



と笑ってオムライスに
次から次へとスプーンを進めるゆう。



良かった!
ゆうの笑顔も見れたし…
料理自慢も出来たから。



「ご馳走様」


ゆうは綺麗に食べ、
あたしの頭を撫でる。



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