君とあたしと…彼。
*6章節*

彼…

ゆうとデートして
1ヶ月が経とうとしていた。



今日は学校も休みで、
特に予定もなく…
家でのんびりしていた。


気晴らしに散歩に出掛けることに。



これが不幸の始まりなど知らずに…――。



夕日が傾き始める頃、
あたしは近くの河原を散歩していた。



蝉の鳴く声が少なくなり始め、
足を反対に向けたと同時に…

忘れ始めていた声が…
あたしの耳に響き渡った。



「有紗…」



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