君とあたしと…彼。
そっと顔を上げると…。



「…な、んで…」

「久しぶり、有紗」

「…せい、や?」

「可愛くなったね、有紗」



と頭に伸びる懐かしい手。


何で…!?
聖夜がいる…。
目の前に聖夜がいて、
あたしに触れてる。



これは夢?錯覚?



「有紗を迎えに来た」


聖夜…だ。

甘い香水の香りが鼻を擽る。



< 137 / 209 >

この作品をシェア

pagetop