君とあたしと…彼。
「有紗…」

「…ゆう…っ」



何故か背中越しにゆうがいた。


どこか寂しそうな顔…。


「話しがあんだ」

「…聞きたくない」



別れ話なような気がするんだ。
…ゆうを手放すなんて嫌だよ。



「公園行こ?」

「やだ!行かないっ」

「…有紗、俺を見て?」



そんな声聞いたことなかった。

今までの中で…
ずっとずっと優しい声を。



目を合わせると
ゆうは優しく抱き締めて…



「ごめん、有紗…」


と小声で呟いた。




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