君とあたしと…彼。
「じゃ…元気でな?」

「…っ…」



涙でボヤける視界から
ゆうが去るのがわかる。



「…ヤダ…ゆ、う」



去ってしまった背中を
追い掛けられないのが現実だ。



「ありがと…ゆう」



ゆうも幸せになってね。
…あたしも幸せに……。



夜空に輝く星は
いつもと変わらないのに…

あたしの人生は変わってしまった。



たった数日前は
ゆうとの幸せが一番だった。



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