君とあたしと…彼。
幸せになるためには
忘れなきゃいけないことだって
たっくさんある。


だけど忘れたくない…。

忘れちゃダメなんだ…ゆうを。


この公園で昴に想いを告げられ、
ゆうの本音を聞いたこと。



色んな出来事が一気に
頭を駆け巡る。



ゆうのふとした優しさ…
ふとした笑顔…愛。



何度も何度もキスをして
身体を重ねて…
あたしはゆう色で染まった。


ゆうから「有紗」と呼ばれ、
その度に胸が弾んで、
元気だって出た。



十分な程あたしは愛した。


この愛を無駄にしたくない。



だけど…今は、
この愛を違う人…

聖夜に捧げなきゃいけない。



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