君とあたしと…彼。
-数分後-


「…んっ……せい、や」

「可愛い、有紗」


公園のフェンスを背に
あたしと聖夜はキスを交わす。



久しぶりに感じる甘みは
ゆうとは全く違う。


ゆうとテクが違う…。



「ん……」



濃くなるキス。


聖夜の舌が絡まり、
真っ白になる頭…。



「続きは今度な?」

「…意地悪」

「前からだろ」



聖夜はそう言って、
優しく手を引き歩き始める。



そうだったよね。
昔も意地悪だったんだ。



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